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愛波磐根著『おじいさんが孫に語る疎開話』は、終戦記念日(8月15日)を前に、
日本の戦争を考えるのにふさわしい本です。
第2回は新録音に差し替えますので、しばらくお待ちください。
出版社からのコメント
『おじいさんが孫に語り継ぐ疎開話』(愛波磐根著)はじつに興味深い。
太平洋戦争末期の日本の世相、そして満州で起きた出来事が手に取るよ
うだ。
筆者が日銀の調査マンだったこともあるかもしれない。大きなスケールで激しく
動いていた満州の様子が、日々の人々の暮らしに至るまで、著者の目で確認し
た数字まで添えて描かれている。
ソ連軍が参戦して日本の支配が終わった後、満州支配をもくろむ蒋介石の国民
軍、これを駆逐する毛沢東の八路軍と、三者入り乱れて刻々と変わる緊迫し
た政治状況の描写も息を飲むほど鮮やかだ。もちろんその中で負けた日本人社会
は、不安のどん底でもみくちゃである。
戦後は遠くなりにけり、といわれて久しい。しかし、いま再び日本を取り巻く状
況は、冷戦終焉以降、これまでになく流動的になっている。いつ何時、大変動が
起きないという保障もなくなってきた。
このような時代に、国際政治というものがかく動いた、動くのだということを克
明に記録した『おじいさんが孫に語り継ぐ疎開話』は目を通すに値する。孫に語
り伝えるのはもちろん、すべての日本人が読み、語り継がなければならないノン
フィクションである。