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2007年08月30日

「草枕(11)」夏目漱石

「草枕(11)」夏目漱石
(2分27秒)
作: 夏目漱石, Natsume, Soseki
よみ:日高徹郎

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障子をあけたときにはそんな事には気が付かなかった。~
寝るな寝るなと忠告する如く口をきく。怪しからん。

「草枕(10)」夏目漱石

「草枕(10)」夏目漱石
(4分17秒)
作: 夏目漱石, Natsume, Soseki
よみ:日高徹郎 

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そこで眼が醒めた。
~寝巻きの上にも木の影が揺れながら落ちた。

「草枕(9)」夏目漱石

「草枕(9)」夏目漱石
(3分07秒)
作: 夏目漱石, Natsume, Soseki
よみ:日高徹郎

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仰向けに寝ながら、偶然眼を開けてみると~
余は竿をかついで、おおいおおいと叫ぶ。

「草枕(8)」夏目漱石

「草枕(8)」夏目漱石
(4分37秒)
作: 夏目漱石, Natsume, Soseki
よみ:日高徹郎

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昨夕は妙な気持ちがした~今夜この那古井へ宿るまではかつてなかった。

「草枕(7)」夏目漱石

「草枕(7)」夏目漱石
(11分56秒)
作: 夏目漱石, Natsume, Soseki
よみ:日高徹郎 

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「また誰ぞ来ました」と
婆さんが半(なか)ば独(ひと)り言(ごと)のように云う。

路(みち)はわるいが、御若い方にはその方(ほう)がよろしかろ。
――これは多分に御茶代を――気をつけて御越しなされ」

「草枕(6)」夏目漱石

「草枕(6)」夏目漱石
(11分29秒)
作: 夏目漱石, Natsume, Soseki
よみ:日高徹郎
 
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「おい」と声を掛けたが返事がない。
 軒下(のきした)から奥を覗(のぞ)くと
煤(すす)けた障子(しょうじ)が立て切ってある。

馬子唄(まごうた)の鈴鹿(すずか)越ゆるや春の雨と、
今度は斜(はす)に書きつけたが、書いて見て、
これは自分の句でないと気がついた。

「草枕(5)」夏目漱石

「草枕(5)」夏目漱石
(7分21秒)
作: 夏目漱石, Natsume, Soseki
よみ:日高徹郎

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しばらくこの旅中に起る出来事と、
旅中に出逢う人間を能の仕組と能役者の所作に見立てたらどうだろう。

雨は満目の樹梢を揺かして四方より孤客に逼る。
非人情が ちと強過ぎたようだ。

「草枕(4)」夏目漱石
(9分00秒)
作: 夏目漱石, Natsume, Soseki
よみ:日高徹郎

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恋はうつくしかろ、孝もうつくしかろ、忠君愛国も結構だろう。

そのままの上へ芸術という着物を何枚も着せて、
世の中にあるまじき悠長な振舞をするからである。

「草枕(3)」夏目漱石

「草枕(3.)」夏目漱石
(5分50秒)
作: 夏目漱石, Natsume, Soseki
よみ:日高徹郎

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春は眠くなる。猫は鼠を捕る事を忘れ、
人間は借金のある事を忘れる。

We look before and after
And pine for what is not:
Our sincerest laughter
With some pain is fraught;
Our sweetest songs are those that tell of saddest thought.

醇乎として醇なる詩境に入らしむるのは自然である。

「草枕(2)」夏目漱石

「草枕(2)」夏目漱石
(5分58秒)
作: 夏目漱石, Natsume, Soseki
よみ:日高徹郎 

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世に住むこと二十年にして、住むに甲斐(かい)ある世と知った。~
最後に、落ちる時も、上る時も、また十文字に擦(す)れ違うときにも
元気よく鳴きつづけるだろうと思った。

「草枕(1)」夏目漱石

「草枕(1)」夏目漱石
(2分55秒)
作: 夏目漱石, Natsume, Soseki
よみ:日高徹郎

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山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。~
あらゆる俗界の寵児(ちょうじ)よりも幸福である。